Julien D'ys, Artist

私を作ってくれたのは、ジュリアン── 

Kanokoが永遠の師と仰ぐジュリアン・ディスは、世界のファッションシーンにその名を刻む稀代のアーティスト。1980年代からシャネルやディオール、ジョン・ガリアーノやサン・ローラン、コム・デ・ギャルソンといった一流ブランドのランウェイやエディトリアルのためにウィッグやヘッドピースを創作し続け、紙やガラス、オイル、メタルなど、あらゆる素材を駆使して生み出される彼の作品はもはやヘアの枠には収まらない崇高な美術作品です。壮大なイマジネーションが具現化されたそれらは、見る者の心を掻き乱すような異質な世界観を帯びています。
 
パリ時代からジュリアンのアシスタントを勤めていたKanokoは、そんな彼のものづくりに対する真摯な姿勢に当時も今もインスパイアされているといいます。