Vol.34 Stories of VASIC

2月を迎え、またしても大雪に見舞われたニューヨーク。氷点下の気温で誰もが家にこもっているかと思いきや、多くの人たちがさらさらの新雪を踏みしめようと外に出ていて、真っ白な風景に道ゆく人のカラフルなバッグやニット帽、マフラーが色を添えています。改めて冬のアクセサリーの楽しさを感じつつ、暦の上ではすでに春。冬の装いから芽吹くように少しずつ、春のエッセンスを取り入れて変化を加えていきたいもの。そんなヒントになればと、VASICから春の新作をご紹介していきます。

Gem

今季のメインルックにも採用されているGem(ジェム)は、球体のような角のない佇まいが愛らしい一品。女性らしいラウンドシルエットでドレッシーな装いを存分に楽しんでいただけます。「立体的なバッグを作りたいと以前から考えていました。しとやかに手でもっていただくことを目的に、あえてショルダーストラップはつけず。とびきりフェミニンなバッグがひとつくらいワードローブにあってもいいのでは? と思い、製作サイドと革の厚さなど微調整を重ねた末に完成しました」と、クリエイティブディレクターKanokoにとっても思い入れのある一つとなっています。

まるで宝石のカットのように仕上げた直線のディテールとバッグの球体のシルエットのコントラストもユニークですが、円形のマチから膨らんでラウンド型の形になっているので、“おしゃれバッグ”といっても容量がかなりあるのもポイント。内ポケットもついていて、トップは巾着タイプで開閉もスムーズとなかなか優秀です。カラーは3色展開。Black(ブラック)のほか、赤みを含んだ茶色のSoil(ソイル)、あらゆるトーンの緑色をミックスさせたHerb(ハーブ)からお選びいただけます。

Pier

VASICのショルダーバッグシリーズのなかでも、他とはまったく異なる魅力を備えたPier(ピア)が新登場。どことなくマリンルックやトラッドなスタイルを思い起こさせる上品なショルダーバッグをベースに、ホワイトステッチでベルトのバックルを表現し、プレイフルな表情をバッグの顔に加えてみました。特別な日のお出かけにも使える“きちんと感”がありながら、マイクロファイバースエードと革の1枚仕立てで軽量化を実現しているので、軽くてコンフォータブルな使い心地が秀逸。カード入れを内蔵しているので、持ち物をカード類とコインケース、携帯くらいにエディットして身軽にお出かけを楽しんで。

カラーはBlack(ブラック)、Maple(メープル)、Khaki(カーキ)。なかでもMapleはイチオシの色。茶色はトーンの匙加減で雰囲気がガラリとかわる繊細な色ですが、こちらは赤みがかった温かみのある茶色に仕上がっています。BlackKhakiは手に取りやすいカラーですが、新しく挑戦するならこんなタイプはいかがでしょうか?

Wells - Corner

「あえてトートバッグ型ではなく、使う人によって表情が変わるような洗練された肩掛けのシルエットにしたくて。実はすごく苦労したデザインです(笑)」とKanokoが語るのが、こちら。すでにVASICを代表する人気シリーズとなっているWells(ウェルズ)のファミリーとして誕生したWells - Corner(ウェルズコーナー)です。Wellsのシグネチャーであるステッチはそのままに、ソフトなレザーを使用しているため物を入れやすく容量もたっぷり。タブレットもすんなりと入るうえ内ポケットもあり、ジッパーの開閉で安全面も考慮されています。シンプルに見えてファッショナブル、かつ通勤にも使えるスマートな肩掛けのバッグなのです。

ビジネスシーンでもお使いいただけるよう、カラー展開はベーシックが中心。Ivory(アイボリー)、Black(ブラック)に今季のオリジナルカラーのWheat(ウィート)を揃えています。どんな色にも馴染むベーシックカラーからは、しなやかなレザーの質感が生き生きと伝わります。Wells Mini Miniとの2個持ちでスタイリングしてもオシャレです。