Vol.42 Stories of VASIC
先ごろニューヨークでは、メトロポリタン美術館で毎年開かれるファッションの祭典「メット・ガラ」が開催されました。ドラマチックで、時にキテレツなオートクチュールに身を包んだセレブリティが会場入りする姿を見てはファッションチェックをする、それは毎年のことですが、極限までファッションを謳歌する彼らの姿を見るにつけ、エネルギーをもらえるような気がします。3メートルのトレーンつきドレスや数億円の宝石などはもはや非現実的でしかないのですが、装いのインスピレーションにしたり、ヘアメイクを参考にしたり、コンフォータブルな格好で過ごしていた毎日に喝を入れて、ドレスアップするのって楽しい! と心を入れ替えて。
さて今回は、そんなファッション熱をさらに高めるような新作と新色のご紹介です。今シーズンで最も個性的なスタイルといっても過言ではないLex(レックス)と、ベーシックの筆頭スタイルEver(エバー)のシーズンカラーを披露していきます。
What to Pack in your LEX?
ボクシーなシルエットに蓋がついたバニティバッグは、1990年代のスーパーモデル黄金期を彷彿とさせるようなクラシックな女性らしさが魅力。「私にとって、バニティを携えている女性はとてもフェミニンに見えるもの。ただフェミニンなだけでなく、クラッシー(上品)で特別な女性像を想起させます」と語るクリエイティブディレクターのKanoko。そんな彼女の憧れが原動力となり、VASICではファーやPVC素材でアレンジを加えながらバニティバッグを提案し続けています。実は、毎年楽しみにしてくださるコアな(?)ファンも多いのです!
今シーズン待望のバニティバッグLexは、手の込んだ手法を取り入れたかったというKanokoの言葉通り、手で一つ一つ組み合わせた細工をボディに施しました。ブラック、キャメル両タイプともにシーズンカラーを取り入れたコンビネーション。立体的なシルエットにリズム感のある編み込みを施すことで、存在感がさらに増して洒脱な印象に。あえて“アク”のあるデザインに共感して、遊び心を装いにプラスしていただけたら。
ジッパーで開閉するボディの収納力もあって、内側には汚れにくいマイクロファイバースエード素材を使用。内ポケットのほかバッグの背面にもポケットつき。ハンドルを持ってレディライクに持ち運ぶのはもちろん、ミニマルなルックに肩掛けにしてスタイリングのアクセントにしても。意外に使えるシーンが多いことに驚かれるかもしれません。
EVER in New Colors
大人の2wayバッグとしてどんなシチュエーションにも対応するEver。ON・OFFを問わず頼ることができる存在として長く愛されている商品ですが、季節のカラーをまとった姿は毎回異なる表情を見せ、店頭のディスプレイにおいても静かに季節のムードを伝えています。今シーズンはベーシックなBlackに加えて、シックなダークトーンのCharcoal(チャコール)、スモーキーな色味のCumin(クミン)が3サイズ共通のカラーに。さらにMini Miniサイズにおいては、ぬくもりのある暖色系Sienna(シエナ)、マスタードカラーのDijon(ディジョン)もあり、秋らしい色合いもご用意いたしました。
春夏とは打って変わって、今シーズンはいつも以上にアダルトな雰囲気のEver。メインビジュアルのようにグレンチェックのテイラードジャケットと合わせて、映画「アニー・ホール」のダイアン・キートン風にマニッシュなスタイルで街を闊歩してみては。